ペグインターフェロンの副作用

高血圧や糖尿病などを併発している場合は、頻度は低いのですが脳出血を起こす可能性があります。血圧や血糖値に異常がある場合は、事前に医師と充分相談する必要があります。

リハビリンの副作用

リハビリンの副作用としては貧血が上げられます。リハビリンの服用は赤血球が壊れる溶血性貧血になる場合がありますので、事前に赤血球に含まれるヘモグロビンの値を測って慎重に対応することが必要です。

貧血自体はリハビリンを服用しなくても普通の生活状態でも起こり得る症状なので、鉄分を摂取または鉄剤を飲むなどすれば治療を続けることが可能ですが程度によってはリハビリンの量を少なくする必要もあります。特に貧血の程度が重い場合は治療を中止しなければならない場合もあります。治療前からヘモグロビンが少なければ、リハビリンを使った治療が適さない場合があります。

リハビリンの副作用として特記しなければならないのは、動物実験で強い催奇性が見られることです。もちろんこれもリハビリンを服用した全ての人に出現する副作用とは言えませんが、胎児に影響を与える可能性があるためリハビリンの服用中と治療後6ヶ月は避妊しなければなりません。これは女性だけではなく、男性の場合も精子に異常が現れる心配があるため、服用中と治療終了後6ヶ月は、性行為の際にコンドームを使用しなければなりません(したがって子供を希望する場合は適さないといえます)。

治療効果

インターフェロン治療は肝炎ウィルスを体外に排出する効果があります。

ただし、何の病気、治療法でも個人差がありますし、肝炎の場合のインターフェロン療法も万能ではありません。

しかし、インターフェロン治療でウィルスを完全に排除できなくても、ウィルスの量を減らし、炎症を抑える効果が得られます。

ウィルスの排除を目的とするのではなく、肝機能を安定させることを目的としてインターフェロン治療を行う場合もあります。この場合、感知を目的としたインターフェロン療法と比べ、インターフェロンの量を半分程度にすることができます。これをインターフェロン少量長期療法といいます。

ウィルス遺伝子

インターフェロン療法は、C型肝炎ウィルスの遺伝子型とウィルス量によって、効果が顕著な場合と効きにくい場合があります。

詳細は文章ではなかなか伝えにくいのですが、簡単に言うと遺伝子の型で2a型と2b型はウィルス量にかかわらずインターフェロンがよく効き(80〜90%の人に効果が見られます)、1b型で高ウィルス量の人の場合は効きにくい(50〜60%の人にしか降下がありません)ことが分かっています。

ウィルス遺伝子は血液検査で調べることができます。第一段階はインターフェロン感受性領域と呼ばれるウィルス遺伝子の特定部分を調べる方法です。

第二段階はウィルス遺伝子を取り囲んでいるコアたんぱくの70番目と呼ばれる部分を調べます。コアたんぱくの70番目がグルタミン酸の場合はインターフェロンが効きにくく、コア.たんぱくがアルギニン酸の場合は効果が顕著なことが分かっています。


 

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